こんにちは。メディカルプラザ市川駅提携/爽快鍼灸院です。

明日からゴールデンウイークですね。近場、遠方に限らず、普段いけないところにでかけて、いつもとは趣の違う味覚を楽しむ予定という方もたくさんいらっしゃると思います。

そんなお楽しみの前に、少々興ざめな話題に感じられたらお詫びします。でもとっても大事、上手く食べるために役に立つ体操をお知らせ致します。

よく「ご高齢の方が、お餅を詰まらせて一大事…」とお正月にニュースになりますね。しかし、ご高齢の方に限ったことではありません。飲み物を飲んだら、むせてしまったという経験をお持ちの方、多いのではないでしょうか。食道に流れるべき飲食物が、肺に繋がる気管に入って（誤嚥（ごえん））、その結果「誤嚥性肺炎」につながることもあります。

さてここからが本題です。飲食物を上手く押しつぶし（咀嚼）、飲み込み（嚥下）をスムーズにするのに役立つ体操があります。体操といっても、動かすのは「舌」と「口」だけ。舌も筋肉なので、体操すれば鍛えることが出来るのです。

では一緒に始めましょう。名付けて「パ・タ・カ・ラ体操」！大きな声で、しっかり口を開けて「パ・タ・カ・ラ・パ・タ・カ・ラ・パ・タ・カ・ラ…」まずは10回、思い出したらまた10回、早口でなく、はっきりと、一つ一つの発音を区切って行ってください、ただし声が周りの迷惑にならないところでお願いします。

さて、なぜこの体操が咀嚼嚥下能力の向上に有効なのでしょうか？ご説明させていただきます。

まずは「パ」は瞬間的に口をギュッと閉じて発音するので食べこぼしの予防になります。次に「タ」は舌の先を上あごにしっかりつけますが、この舌の動きは、食べ物を口の中で押しつぶしたり飲み込んだりするために役立ちます。次に「カ」は、喉の奥を閉めて発音するので一瞬息が止まります。これで、気管にものが入らないように鍛えることができ「誤嚥防止」にぴったりです。最後に「ラ」は前歯の裏に舌先をつけて、食べ物を喉の奥に運ぶ動きを鍛えます。

さらに「パ・タ・カ・ラ体操」は、舌がしっかりうごくようになるので、発音もはっきり、スムーズにすることことができます。たとえば人前で、上手く発音ができないと慌てて、交感神経が亢進してさらに、焦ってしまいがち。そんな時は舌をしっかり動かし、ゆっくり話すことを心掛けると副交感神経が促進されて上がり防止にもなるそうです。食べるために必要な筋肉トレーニングができる、発音もよくなる、さらに、いびき、歯ぎしりの改善も望めるとのことですからやって損はない、効用たっぷりの「パ・タ・カ・ラ体操」。早速今日からスタートしてお出かけをより一層エンジョイしてください。

当爽快鍼灸院では、鍼灸治療とともに、皆様のセルフケアとして役立つ情報もお知らせしております。お気軽にお尋ねくださいませ。