こんにちは。メディカルプラザ市川駅提携/爽快鍼灸院です。
テレビ、インターネットに限らず、健康情報の溢れる昨今ですが、すべてを、取り入れるわけにはいかず、本当に有益な情報がどれなのか、また情報の信頼度はどの程度かなど悩ましい状況ですね。
そこで、中医学の長い歴史に基づいた食養生の知識から、皆さんが簡単に食生活に取れ入れられるものをご紹介したいと思いますが、今日はまず基本の考え方をご案内いたしましょう。
一般に薬膳と聞くと、身体には良さそうだけど「薬臭い、苦い、独特の味」で、しかも、「特別な薬草を使ったもの」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。しかし、実際は、どこのスーパーでも普通に売っている野菜や果物や食品で、薬膳の考え方に基づいた食養生ができるのです。
蒸し暑いこれからの季節は、体表も暑いですが、身体の中にも、不要な熱がこもりがちになります。この不要な熱(東洋医学では熱邪、暑邪といいます)を、冷まして、うまく身体の外に出していくことが暑い夏を元気に乗り切る知恵の一つになります。
例えば、夏が旬のトマトやキュウリは、このからだの中にこもった熱を冷ますのに大変有効な「清熱」という働きがあります。「トマトとキュウリのサラダなんてふつうに食べているよー」という声が聞こえそうですが、旬のものをたべるのは、薬膳の基本にそった食事です。多くの食材が今は年中手に入りますが、冬にこれらの夏野菜と取り過ぎると必要以上に体を冷やしてしまい不調のもとになりかねません。(夏でも冷たいもののみすぎや食べ過ぎには注意し、強すぎるエアコンでお腹を下したり、風邪っぽいときは、温める食品を選ぶなど、その時の体調にもあわせてください。)
薬膳とは、「体のバランスを整えるために体質や症状や、季節、環境などにあわせて食材を選ぶオーダーメードの食事」のことです。
1)食用…季節、場所、環境などに応じて栄養バランスのとれた食事を選択すること
2)食養…体を養う食養生のこと。美肌、老化防止、健康増進など目的を持った食事を選択すること
3)食療…疾病を治療、または治療を補佐する食事のこと。(病中、虚弱、病気の回復期など)
4)薬膳(狭義)…食療の食事にさらに生薬などを加えて作った疾病治療のための食事のこと
一般に「4)薬膳(狭義」の分類のみ「薬膳」と考えられていますが、「1)食用」から「3)食療」も広い意味で薬膳ととらえられます。そして、私たちが生活に取り入れるのは、主に、「1)食用」と「2)食養」の食事です。
今の季節、トウモロコシがたくさん店頭に並んでいますね。トウモロコシのヒゲ、皆さんどうされてますか?このヒゲはカリウムが豊富で、乾燥させてお茶として飲むと、体内の余分な塩分、水分の排出を促進することで浮腫み解消に効果的といわれます。トウモロコシを購入したら、ぜひヒゲも捨てないで使ってみてくださいね。これは、「2)食養」に基づいています。少し身近にかんじられてきたでしょうか?
そして、食材とともに大切なのが味覚です。薬膳では、味覚を五味(酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味)に分類しそれぞれの特性をいかして、食事に取り入れていきます。次回はこの五味についてお話しさせていただきますね。
挿入画は越後谷マユ子様の「雨あがりの行徳」です。
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