メディカルプラザ市川駅 健美齢の鍼灸です。
鍼灸治療は、局所に加え、
全身の体調調整ができる治療法です。
その作用の一つとして、
鍼灸刺激が内臓血流量の調整に関わっていることがあげられます。
体内の臓器の血流量は
臓器固有の機能や
安静時か活動時などの活動状態によって影響をうけます。
このため、個々の臓器の血流量は
各臓器によって異なり、
心拍出量に占める割合も異なります。
臓器の血流は局所性と全身性に調節されています。
局所性の調節には、臓器自身による自己調節が関与し、
全身性の調節には、ホルモンや自律神経が関与します。
麻酔動物を対象とした研究では、
はり刺激が腎臓や心臓などの血流を促進する
という報告があります。
また、ヒトを対象とした研究では、
局所脳血流量が増加するという報告があります。
鍼灸治療で脳血流が増加するということは、
脳の活性化に関わっている可能性があるといえます。
最近の測定機器の発達により、
鍼灸治療の脳機能への影響についての研究が
行われるようになってきました。
今後の報告が楽しみですね。