メディカルプラザ市川駅 健美齢の鍼灸です。
ゴールデンウイークは、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は頭痛シリーズ4回目で
緊張型頭痛の症状と治療効果について説明いたします。
緊張型頭痛の症状は
片側だけに痛みがでるのではなく
両側性の痛みで
圧迫感または締め付け感のある
拍動性ではない頭痛が特徴です。
また、頭痛の程度は、軽度から中等度で
歩行や階段昇降のような日常的な動作で悪化することはなく、
食欲不振が伴う事はあっても、悪心や嘔吐なく、
光過敏や音過敏は、あってもどちらか一つだけで
他の疾患によるものではない頭痛とされています。
(国際頭痛分類ICHD-Ⅱより)
そして、緊張型頭痛が起こる要因としては、
首の後ろや
肩から肩甲骨周囲の筋群の過緊張
との関連が深いとされています。
そのため、鍼灸治療は、
首の後ろや肩甲上部、
肩甲間部の筋群の過緊張を緩和し、
循環動態を正常化する目的で治療を行います。
これまでの研究では鍼治療が
筋群の過緊張を緩和する事、
それに加え自律神経機能に影響を及ぼす事
が報告されています。
ヒトの瞳孔反応を用いて検討したところ、
健康な成人では、
統計学的に有意な変化は認められず、
緊張型頭痛患者では、
瞳孔を支配する副交感神経機能の亢進が示されたそうです。
これは、
鍼治療が脳の高位中枢へも影響を及ぼし
頭痛改善の作用を及ぼしたと考えられています。
また、鍼灸治療は病気や症状の有無により
反応に差異があるということは
すなわち、
不調な部分のバランスを整え
正常部には影響が少ない、という
鍼灸治療の絶妙な働きの一部を示していると考えられます。
最近の研究では、伝統医療の特質の一部が少しずつ明らかにされてきています。
頭痛や自律神経症状でお悩みの方は
鍼灸治療を試されてみてはいかがでしょうか。
お気軽にご相談ください。