メディカルプラザ市川駅 健美齢の鍼灸です。
私たちは日々の生活の中でいろいろなストレスにさらされています。
そして、ストレスは様々な不調に関係しますが、
胃・十二指腸潰瘍の原因の一つとしても考えられています。
そこで、今回は胃・十二指腸潰瘍発生に対する鍼灸の効果についてご紹介します。
動物を使った実験ですが、ラットに水浴のストレスを与え胃潰瘍を発生させた場合、
鍼灸刺激は治療効果、予防効果が共にあったと報告されています。
これは、鍼灸刺激によって内臓-体性反射が生じ、
血流が改善し胃壁を保護している防御因子の働きを活発にし、
治癒につながったと考えられています。
胃・十二指腸の内臓感覚は胸椎6番から11番のレベルを求心路とする神経を介しているので、
同じ脊髄レベルである背中やお腹周りに施術を行います。
また、慢性十二指腸潰瘍患者21名を対象に3週間鍼灸治療を行ったところ
76%(16例)が完治したとの報告もあります。
ストレスを感じ、胃腸の調子があまりよくない、と感じたら、
予防を兼ねて早めに鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか。