自律神経の調整について
1.相反する状態を上手にコントロールする
新年度がスタートし、新しい環境や人との出会いの多い時期となりました。
加えて気温差の大きい季節であることも伴って、
精神的な緊張やストレスも多くなりやすい時期です。
元気でいるためには、期待と失望、活力と疲労、運動と休息、
気分の高揚と落ち込みなど、
相反する状態を上手にコントロールすることが大切です。
2.交感神経と副交感神経
自律神経も、主に心身の活動を活発にする交感神経と
心身をリラックスさせる副交感神経が無意識のうちに心身のバランスを調整しています。
自律神経の乱れが生じると頭痛、不眠、疲労感、いらいら、
不安感、めまい、胃の痛み、食欲不振、便秘、下痢、肩こり、
腰痛、冷えなど多様な症状があらわれやすくなります。
3.生体反応点に基づく鍼灸治療で症状改善
このようなさまざまな症状を緩和する方法のひとつとして、鍼灸治療があります。
今回は現代医学的な鍼灸治療法のひとつである生体反応点に基づく
鍼灸治療についてご紹介します。
この方法は、症状や疾患に関連した生体反応点を治療点として用いる方法です。
主に運動器系の症状や内臓疾患の治療に用いています。
3-1.生体反応点とは
生体反応点とは、神経や筋肉の圧痛点、
筋肉のトリガーポイントや電気運動点、
筋肉の始まりと終わりの位置付近にできる硬結、
体表から内臓へ反射的に刺激が入る部位である圧診点や過敏点などです
3-2.あーそこそこ! 気持ちよい
簡単な例では、凝っている部分で
「そこをほぐして欲しい」、という場所も反応点であり、
その部分に鍼やお灸の刺激を入れて治療します。
この治療をしていると、「あーそこそこ! 気持ちよい」
といった感想をよくいただきます。
3-3.生体反応点と治療ポイント
しかし、この生体反応点は必ずしも
症状の周囲だけに現れるものではありません。
そこで、どの反応点がどの症状や疾患と関連したものなのか
を考慮しながら治療することが必要です。
多様な症状が気になる方は、健美齢 鍼灸へお気軽にご相談ください。