今日は少し早い気もしますが夏バテについてご紹介したいと思います。
これから夏にかけての時期に、
「何となくだるい…」
「食欲がなくなる…」
「やる気が起きない…」
などの症状がよく現れるようになってきます。
東洋医学では、この原因を夏の「暑さ」と日本の気候に多い「湿気」と考えます。
暑さでたくさん汗をかきますが、汗とともに体のエネルギーである“気”も外に出てしまい、体は疲れた状態になってしまいます。
また消化器全体の機能である“脾”という臓は体の気を作り出す源ですが、とても湿気に弱い臓器です。
夏の汗と夏のじめじめした湿気によって多くの方は脾の機能が低下して、疲れやすい状態になってしまっています。
そしてそれに加えて夏場は冷たいものをたくさん飲んだり、冷房の強く効いた環境で生活することが多いため、お腹を壊したり、食欲が落ちたり、体の疲れが強くあらわれたりします。
また室内と屋外の温度差も気がつかないうちに自律神経への負担になっています。
ですので鍼灸で夏バテを治療する時は、湿気(湿邪)を身体から出すことと、お腹を中心に全身の気を補うことを目的に行っていきます。
また夏バテの予防も行うことができますので、毎年夏バテで苦しんでおられる方はお近くの鍼灸院にご相談してみるのはいかがでしょうか?
鍼灸 山中